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AI活用 ― 経験を活かす

50代の会社員経験、
AI相手でも役に立った

公開日:2026/07/06 筆者:アラフィフ一人娘パパ
色見本と紙面レイアウトが光る、夜のデスク。ブログの配色・デザインを決めるイメージ

画面を見て、思わず固まった。

ブログのデザインを新しくしてもらったら、色がそれまでとまったく違う雰囲気になっていた。慣れ親しんだネイビーとセージグリーンではなく、なんだか違う色合いのブログが、画面の中でこちらを見ている。

これ、実は私が頼んだAIの仕業だった。

私はAIを見くびっていたのかもしれない

AIでブログを作っている、と言うと、たまに「新しいことを勉強したんですね」と言われる。

正直、あまりピンとこない。プログラミングを勉強したわけでもないし、専門的な知識を新しく身につけたわけでもないからだ。

むしろ最初、私はAIのことを「まだ頼りない後輩」のようなものだと、なんとなく思っていた。でも実際に使ってみて、それは少し違うのかもしれない、と感じるようになった。

さっきの色の失敗も、AIの実力不足ではなかったように思う。むしろAIは、配色のパターンもデザインの理論も、こちらよりずっと詳しく知っているようだった。ただ私が「うちのブログの色はネイビーとセージグリーンです」という前提を、伝えていなかっただけなのだ。

これは、会社で外部のデザイン会社に発注したときの感覚に近いかもしれません。専門知識も実績もある会社に頼んでおきながら、こちらのブランドガイドラインを渡し忘れていたら、向こうは向こうで「良いと思う案」を出してきます。それは発注先の落ち度というより、こちらの説明不足のことが多いものです。

あなたにも、似たような心当たりはないでしょうか。取引先や後輩に何かを頼んで、「言ってなかった自分が悪いのに、なぜか相手にがっかりしてしまう」というものです。

恥ずかしい話だが、伝え忘れていた

正直に言うと、もっと恥ずかしい話がある。

新しいデザイン機能をAIに試してもらったとき、「これまでの色を守ってください」と伝えるのを、すっかり忘れていた。

会社なら、たぶんやらないミスだ。外部の会社に何かを発注するとき、前提条件を伝えないまま「お任せします」とだけ言うことは、あまりない。

なのに、相手がAIだと、なぜか最初のひと手間を飛ばしてしまっていた。「AI相手だから、なんとなく察してくれるだろう」という甘えが、どこかにあったのかもしれない。取引先には、きっとしなかっただろう油断を、AIには平気でしてしまっていた。

会社なら当たり前だったこと

会社では、当たり前のようにやっていたことがあります。

発注するときは「いつまでに」「どんな目的で」「誰向けに」を、できるだけ具体的に伝えます。任せきりにせず、途中で一度見せてもらいます。納品されたら、自分の目で確認します。

AIに対しても、同じことをすればよかっただけなのだと思います。

「このブログの色はネイビーとセージグリーンで統一しています」

そう先に伝えてから頼むと、次はちゃんとその通りに仕上げてくれました。

新しい能力は、たぶんいらない

この数ヶ月、AIとブログを作りながら思うのは、自分に足りなかったのは新しい知識ではなく、案外いつも通りのことだったのかもしれない、ということです。

会社員として当たり前にやってきたことを、AI相手にも同じようにやる。それだけのことだったのかもしれません。

50代になって、今さら新しいスキルを詰め込まないといけないのか、と身構えていた部分が正直ありました。でも実際にやってみると、これまでの会社員生活で積み重ねてきたことの方が、案外よほど役に立っている気がします。

とはいえ、毎回ちゃんとできているわけでもありません。

色のことで懲りたはずなのに、別の作業では画像ファイルを重いまま渡してしまい、表示が崩れたこともありました。わかっていることと、毎回実践できることは、また別の話のようです。

任せることと、丸投げすることは、たぶん違います。頭ではわかっていても、気を抜くとすぐ後者に戻ってしまいそうになります。これは、AIが相手でも、取引先が相手でも、そう変わらないのかもしれません。

次は、その画像を軽くし忘れた話も、いつか書いてみようと思います。

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